医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第555回
手が違うのです

親方は、四天王の一人の広目天に良く似ています。
暗いのに親方のまわりはかがやいている。

それに寿司を握る手が他の寿司職人と違うのです。
両手の第二関節と第三関節の間が長いのです。
それに強力なプラスの気が両手から出ているので、
手で握ることにより、極上のネタがさらにおいしくなるのです。
ここが他の職人と大きく違う所なのです。
他の人を見ていると、
握る手からでている気が余計なものが混じっているので、
寿司ネタの気が抜けているのです。
簡単に言えば、ビールから気を抜いたら、どういう味がするか、
おわかりいただけると思います。
機械で握る寿司、手袋をして握る寿司とは大いに違うのです。

握るという形だけは修行すれば真似る事ができます。
しかし、自然体で両手から元気がでる気、
癒しの気、力づける気がすーっすーっと出るには、
余程の事がないとそれができないのです。
余程の事とは、人それぞれで想像することができると思います。
様々事があり、その一つ一つが今に至る所につながっている。
悟りの境地みたいなものなのでしょう。

それに何でも知りたいという特別良く働く脳があるので、
知識欲も旺盛です。
食だけでなくあらゆるジャンルの知識を持っています。
寿司屋なのに極上のてんぷらがでたり、ワインがでたり、
それに合うおいしいものがでるのです。
生ものが生臭いと思う人は是非行ってみる価値があります。
生ものが生臭いというのは、違うのだという
新たな認識が生まれるはずです。
ある人がおっしゃってましたけど、
日本で最高の寿司職人です。
ということは世界で最高の寿司職人ですよ、と。

私のような平凡な者でも、相手してくれるのですから、
みなさんだったら大歓迎でしょう。
食というのは、非常に大事なんだということを認識するためにも
一度は行ってみたい所です。
毎日毎日熱を出すとか、毎日毎日胃腸の調子が悪いとか、
それって食べてる物が悪いのですよ、
といくら私が言っても良く理解できない人が多いのですが、
ここの寿司を食べるとなるほど、
なんともないや、熱も出さず、お腹の調子も悪くならない。
なるほどと納得できるはずです。
それが宮葉なのです。


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2007年8月22日(水)

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