第532回
膝や腰が痛いのも細菌やウイルスなのです
漢方の古典である傷寒論や金匱要略には
関節痛は風湿が原因で起こるという事が書いてあります。
風って何?湿って何?風ってウイルスかなとか、
湿というのは、湿気、湿度が高い時に
痛みがでる人がいますので、そうも考えたりもしました。
そこで、関節痛のある人の膝の写真を撮り、
診療が終わったあと、
夜にその膝の細菌やウイルスを
O-リングテストして調べていきました。
そうすると、
沢山の細菌やウイルスの複合感染だということがわかりました。
1つ1つの細菌やウイルスに効く漢方薬を決めていくと、
細菌のグループにはこの漢方薬が効く、
ウイルスにはこの漢方薬が効くというふうにでるのです。
同じ細菌でも個人差があり、効く漢方薬が違います。
そういうふうに1人1人の人で細菌やウイルスを調べ、
効果的な漢方薬を決めていくと、
これもある体系ができあがって行きました。
また、面白い事に、
細菌同士は決して縄張りを侵さないようにしています。
その仲介役の細菌がいることもわかりました。
その代表的なものは緑膿菌や破傷風菌などです。
最初にその仲介役の細菌をやっつけるとどうなるか?
ということで、治療してみると、
仲介役がいなくなって、縄張りがなくなるので、
細菌同士が争って、
もっとも強い細菌が主役になり
大きな縄張りを作ってしまうのです。
その主役の細菌を治療すると
短期間に治す事ができるということもわかりました。
まず、仲介役をやっつけ、次に細菌同士が争い、
主役になったものをやっつけるということです。
そのようにしていくと、
多くの膝の痛みや腰痛、手首の痛み、
椎間板ヘルニアと言われているものも治っていきました。
しかし、それだけでは全部解決できないのです。
そういう細菌やウイルスが
感染する状態を治療しないといけないという事に気付きました。
それは免役システムの治療です。
その人が持っている本来の治る力、それが免役システムです。
教科書をひっくり返し、
免役の主役をもとめて治療し始めました。
そして胸腺も治療しないといけない、
骨髄も治療しないといけない、
小腸も治療しないといけないということで、
治療していきました。
そうすることで治療効果は上がっていきました。
でも、それではまだまだです。
それでは治らない人がいるのですから。
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