医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第189回
大倉喜八郎の脳力

大脳皮質に問題が少しあるとすれば、
左後頭葉と左後頭葉の下面です。
それ以外は前頭葉もよく働く人です。
側頭葉も働き、帯状回に全く問題がないので、
とらわれるということがないのです。
側坐核、扁桃体、海馬の働きもいいし、
尾状核、被殻、淡蒼球の働きもいいし、視床の働きもいいので、
度胸もあり、目先が利くし、
将来のこともよく見える人のようです。
イライラやねたみ、人を陥れるとか、無駄な心配をするとか、
良くない感情とは無縁な人です。
常に希望を胸に、人につくすタイプの人なのです。

人の感情のやどる所は後頭葉の下面にあります。
喜八郎さんの感情のやどる所は右の後頭葉下面にあるのです。
ここが正常に働くので、人格に問題がないのです。
人により、左にある人もいます。
この感情のある後頭葉に異常が多くなればなるほど
人格に問題が起ってくるのです。
記憶の場所と一致している人は
記憶力が悪くなると怒りっぽくなるとか、
今までと違って心が狭くなったとかいう事が起ります。
脳卒中の後に気短になったとかする人は、
そちらの側の後頭葉に感情の部位があったためです。
人により、右だったり左だったりします。

喜八郎さんは、記憶する場所も右の後頭葉の下面にありました。
語学や図形などの空間認識の記憶は左後頭葉下面にあるのです。
脳の血糖値は6000mg、
アセチルコリンの量は35mgもあります。
本当に脳の働く人です。
今の人でこれと同等の人は
今度のトヨタの社長や西武の後藤高志さんなどです。

日経の新社長の紹介記事と写真を見ていると
ほとんど前頭葉が働いていない人ばかりなのです。
前頭葉が働かないといいアイデアがでないのです。
会社を潰すことになります。
潰すとまではいかなくても、傾けることはできます。
大会社の会長や社長でも
前頭葉の働きが本当に悪い人がいるのです。
もう会社の業績に歴然と出てくるのです。
どうしてこんな人を社長にするのかな
と頭を傾げたくなる人もいます。
社長を選ぶならトヨタを見習うべきです。
トヨタに行って聞いてみたらどうですか。

就職する会社を選ぶなら、社長や会長、
その次社長になる人とか、幹部の前頭葉を
よく調べてから就職することです。
前頭葉が悪い社長の会社は10年もしないうちに
会社がなくなることもあるのです。

同じ世代の安田善次郎と大倉喜八郎との違いは
人格に歴然とした違いがあります。
安田は暗殺されて大倉は天寿を全うしました。


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