医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第29回
また顔が痛くなりました

70歳の人ですが、もう二十年以上前からの
左顔面の三叉神経痛があります。
ずうっと長いおつき合いをしてきました。
最初の頃は神経ブロックを一年に二〜三回して、
顔の痛みを治療していました。
しかし、神経ブロックする時の痛みが強烈なのが本人もつらいし、
私もしのびないので、
今から十三年前手術の方法もあることを伝え、
手術する病院に行って内容を詳しく聞いて、
納得したら手術した方がいいよと話しました。
幸い手術は成功し、痛みがなくなりました。

それが最近また顔が痛みだしたと言うので来院しました。
もう手術したり、神経ブロックしたりしなくても
痛みを取る方法というのを、
オーリングテストの創始者の大村先生から聞いていました。
顔面の三叉神経に感染する単純ヘルペスウイルスが痛みの原因で、
これを治療すると痛みは消失します。
他の三叉神経痛の患者さんでも
確かにヘルペスウイルスの感染が原因で
それを治療すると痛みが無くなることを確かめていました。
それにこの患者さんは左側に強く電磁波を浴びていました。
その為、手術後来院しなくなった間に心臓の病気もしていました。
寝室で左側から電磁波が当たらないように、
テレビを片付けるように話しました。
顔のヘルペスウイルスには、当帰四逆加呉茱萸生姜湯を、
胸腺のヘルペスウィルスには桂枝人参湯を、
それと心臓の働きが悪く、不整脈があるので、
炙甘草湯を投与しました。

二週間後に来院して言うには、次第次第に痛みがなくなり、
三日前よりまったく痛みが無くなったと言います。
調べてみると顔のヘルペスウィルスは反応しなくなっていました。
同じ処方を渡し、くれぐれも、良くなったからといって
テレビをまた寝室に持ってこないようにと話して帰しました。


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