中国株投資のプロによる長期見通し、IPO情報-ドラゴンの眼で見よ-杉 新悟

上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第251回
南水北調

沖縄は梅雨が明けましたが、
本州はまだ明けておらず、
じめじめとした天気が続いています。

日本は世界でも有数の水資源が豊富な国です。
湧き出た水をそのまま飲むことも可能な水源が各地に存在し、
水不足の国々では考えられないぐらいの
恩恵を受けています。

一方、中国は黄河や長江など大河が流れており、
一見すると水資源が豊富だと思われるかも知れませんが、
実際は水に困っている国です。

水は飲み水だけではなく、
工業用水や農業用水など、
どの分野でも必要不可欠な資源です。

しかし、中国各地に工場が建ち、
人口が増えることによって
水の使用量も大幅に増え続けており、
水不足になってます。

しかも豊富な水資源を持っている中国南部とは対照的に、
中国北部は黄河の水量や降雨量が少ないため
慢性的な水不足に陥っています。

これを解決するために1950年代から約50年間かけて研究され、
2002年に「南水北調」プロジェクトが実行されました。

「南水北調」とは
中国南部の豊富な水を中国北部に送り、
慢性的な水不足を解消する構想です。

現在急ピッチで工事が進んでおり、
一部の区間で開通しています。

日本では非常に時間がかかる立ち退きなどが、
中国ではそれほど時間がかからずに済むことも
工事が早く進んでいる理由です。

また、北部だけではなく西部も砂漠化などが進み
水不足は深刻です。

今後中国政府は経済発展だけではなく、
国民の生命を守るためにも
水資源の確保節約がさらに重要になってくるでしょう。

では前回の答えは
目先の利益ばかりを追求してしまうと、
大きな利益を逃してしまう
という意味です。

この言葉は中国株への投資のみではなく、
全ての投資に通ずる言葉のように思えます。
もちろん引き際も肝心ですが・・・

それでは今回は
孫子:
善く戦う者は
勝ち易きに勝つ者也

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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