上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第215回
食は命

第11次5ヵ年規画の最重要課題は、
なんと言っても三農
(農業、農民、農村)改革でしょう。

ご存知のように、
都市部は驚異的な発展を遂げており、
まだまだ成長段階です。
一方、農村部は発展に取り残されており、
所得の低い方が大勢います。

中国は従来「富める者から先に富め」
という政策を取ってきました。
しかし近年は政府の庇護がなくても
世界と渡り合える企業が出始めてきました。

そこで中国政府は高成長の続く今、
政策を一部転換し、
「富めていない者」
つまり農村部を発展させる政策に
重点を置き始めたのです。

農村部が発展することにより
様々なメリットが生じます。
まず、所得格差から起こる不満の解消。

所得の上昇により消費が刺激され、
もうひとつの命題である、
消費の促進も図られます。

そして、日本を除く世界の大国は
大抵農業大国でもあります。
米国などはどんどん
自国の農産物、畜産物を
輸入するように求めています。

これに対抗するためには
自給率を高め
世界各国へ輸出するほどの
力を持つ必要があるのではないでしょうか。

仮に13億人全てが豊かになれば、
恐ろしいほどの消費量になってしまいます。

全ての人が豊かになるということは、
絵空事かもしれませんが、
彼らはその気概をもって
全人代で討議しているのです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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