上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第208回
大航海時代

来月5日から
全国人民代表大会通称「全人代」が
開かれます。

年一回開催され
法律の制定や国家予算の承認などを行います。

日本で言えば
国会に相当する最高権力機関です。

日本の通常国会は暫く空転しそうですが、
全人代は空転することはないでしょう。

今回は第11次5カ年計画もありさらに重要です。
今後5年間の中国の行く末が決定されるといっても
過言ではないでしょう。

私たちの関心事はいろいろありますが、
その中の1つに
QDII(キューディーアイアイ)制度があります。

これは中国国内の機関投資家を通じて
海外への投資を行うための制度ですが、
これが年内にも
段階的に規制が緩和されて行えるのではないか
という話が出てきました。

現在の規定では
国内の企業や個人は
様々な規制がかけられています。

例えば国内企業が
対外投資向けに使える外貨は
原則として年間50億ドルと規定されています。

また、1000万ドル以上の外貨を購入する際には
認可を取らなければなりません。

このため海外への投資が
なかなか思うようにいかなかったのですが、
規制が緩和もしくは廃止されれば、
中国国内だけでは収まりきれない企業が
海外に飛び出していけるわけです。

「メイド・インチャイナ」は
大きな力を持っていますが、
世界という大海原に飛び出していく企業は
まだまだあるのです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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