上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第185回
中国の本当の実力

昨日、2004年の中国の
GDP(国内総生産)の修正が
発表されました。

これによると、
中国のGDPは世界で6位でしたが、
今回の修正で
一気に約16%ほど上昇して、
イタリアを抜いて
世界第4位のGDPになりました。

この原因は、第3次産業である
サービス業に関する
統計の漏れがあったようです。

中国の統計の基準は
1980年代以前の基準を基に作成し、
サービス業が複雑多様化しているため、
このような間違いがあったと
弁明していますが、
世界のトップに
成り得る可能性を秘めている国が
この有様では、統計だけではなく、
その他の事柄に対する信頼も
低下してしまいます。

また、私を含め世界中のエコノミストも
今までこの大きな間違いに
気づいていなかったわけですから
(気づいていた方も
 いらっしゃるかも知れませんが・・・)、
もっと精査して見るべきだと
反省をしているところです。

今、世間を賑わせている
耐震強度偽装事件ではありませんが、
与えられたものを
鵜呑みにするのではなく、
疑ってかかることも
必要だと実感いたしました。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

←前回記事へ 2005年12月21日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ