上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です
第127回
中国企業の買収合戦は
先日、中国の
「CNOOC(中国海洋石油)
レッドチップ 0857」と
米国のシェブロン社による、
米国のユノカル社の買収提案に対する
ユノカル社の取締役会の決定が
発表されました。
その内容とはユノカル社が
シェブロン社の買収提案を
受け入れるというものでした。
双方の買収提案の内容は、
シェブロン社が最終的には
171億米ドルの株式と
現金での買収を提案したのに対して、
CNOOCが185億米ドルの
現金での買収を提案しました。
条件では、買収金額の高さも
そして、現金払いということもあり、
CNOOCの方がよい条件でしたが、
米国議会からの反対もあり、
シェブロン社の買収提案を
受け入れた模様です。
さて、CNOOCの買収は
失敗したのでしょうか。
確かに、ユノカル社を
買収できなかったわけですから、
失敗といえますが、
仮に買収できた場合、
現金は手持ちの現金と
不足分は銀行借入などで補う予定でしたので、
多額の負債を抱え込み
財務体質が悪化する恐れも
指摘されていました。
今、原油の権利は
いくらあっても足りませんから、
確保することは悪いことではありません。
しかし、急激過ぎる膨張は
コントロールできない可能性もはらんでいます。
今回の買収劇まだ、
完全決着ではありませんが、
今後の、世界で活躍する企業の中で
非常に興味深い買収劇でした。
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