上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第107回
投資には辛抱強さも必要です

最近、中国本土市場の下落が
目立っています。
様々な要因があると思いますが、
最大の要因は需給悪化、
すなわち買い手の不在だと思います。

ご存知のように上場企業の大半は
株式の半数を
国や地方政府の関係会社が持っています。
そのため、従来から潜在的な
需給悪化懸念が存在していました。
そして、国有株・法人株の
放出の話が出るたび
大幅な下落が起こっていました。

今回は国有株・法人株の
問題を解決するためとはいえ、
株式放出の話が出ています。
しかも、テストケースの第2弾が
もうすぐ始まるようです。
前回の経験を活かして、
流通株主の意見をさらに
取り入れていく方針です。

しかし、8年来の安値を更新しており、
投資家心理が冷え込んでいる状況ですので、
あまり良い結果を生まないのではないか
と思われているようです。

そして、現在A株市場は
QFII制度を使って、
海外の機関投資家も
投資することが可能ですが、
上限も設定されており、
需給悪化を好転させるほどの
買い手になれないのが現状です。

今は中国株の弱点が
露呈されている感があります。
しかし、弱点がわかっている以上、
それを克服もしくは
カバーできるような対策をとることは
十分にできます。
本土市場が反騰するような場面は、
そのような政策が
とられる時ではないかと思います。

今は、どっしりと構えて
状況を見極め、
注目している銘柄を物色し、
その時を待っている
時期ではないのでしょうか。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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