上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第92回
久々の新規上場

4月28日に香港H株で、
新規上場があります。

【上海電気集団 (H株) 2727】

同社の企業名からわかるように、
上海A株、B株に上場している、
「上海機電」 「上海柴油機」の親会社です。
他にもたくさんの会社を傘下に持ち、
一大グループを形成しています。

主な業務は子会社を通じての
発電装置(タービン等)、
電気機械装置(エレベーター等)、
輸送装置(ディーゼルエンジン等)、
環境システム(汚水・大気処理システム等)の
設計、製造、販売およびサービス提供です。
なかでも、発電装置、電気機械装置の2部門は、
売上高の約8割を稼いでいます。

最近の業績の特徴として、
発電装置部門の売上が
大きく伸びていることです。
ご存知のように中国は、
電力不足に悩まされています。
それを背景にタービンなど
発電設備がたくさん売れ、
業績が拡大しています。
今後も当面この状況は
続くと予想されています。

また、電気機械部門も
昨今の建設、開発が増えている恩恵を受け、
売上を伸ばしています。

同社は発電装置の「上海電気」、
エレベーターの「上海三菱」、
ディーゼルエンジンの「東風」を含め、
様々な有名ブランドを確立してきました。
今後もこれらを軸に
業績を伸ばしていくと思います。

2004年の売上高は
前年同期比46.9%増の
243億1200万人民元(約3040億円)
純利益は94.1%増の
10億8900万人民元(約137億円)です。
仮条件は1.50〜1.76香港ドル、
予想PERは12〜14倍となっています。

久々の新規上場のため、
市場の注目も集まっています。
同社の動向に注目です。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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