第54回
残念な事件が・・・

１月１７日に、本土市場の
「エルドスカシミア 上海B 900936」と
「承徳帝賢針紡 深センB 200160」が、
売買停止となっていました。
その内容が昨日（１／１８）
明らかになりましたので、
ご紹介させていただきます。

まず、「エルドスカシミア」ですが、
70％子会社である
「深セン顎爾多斯実業有限公司」が、
増値税の虚偽領収書を作成して、
還付税を水増し請求していたことが判明しました。
同社の幹部３人が
既に逮捕されたようです。
「エルドスカシミア」は
この事件の影響について
以下のように説明しています。

１．出資した500万元の範囲で、
　　有限責任を負う。
２．「深セン顎爾多斯実業有限公司」に対する
　　融資回収は影響を受ける見通し。
３．「エルドスカシミア」の幹部は
　　事件に関係していない。
４．グループ企業の生産経営活動に
　　直接的影響はない。

今回の事件は国家税務局が摘発した
大規模増値税水増し請求事件
「夏都専案」の１つです。
同事件には11省211社が関係しており、
容疑者はすでに確定しただけで
76人に上っているようです。

この事件により、
同社へのイメージの低下などは避けられません。
しかし、「エルドスカシミア」の説明では、
業績にはあまり影響を与えないようですので、
下げきった場面は買いのチャンス。