第42回
「Link REIT」 香港2382
最近話題を集めている銘柄に、
「Link REIT (リンク・リート) 2382」
があります。
新規上場の銘柄ですが
この「Link REIT」とは何か、
なぜ、こんなに騒がれているのかを
ご紹介させていただきます。
【Link REITとは・・・】
「REIT」という言葉を見たこと、
聞いたことがある方も多いと思います。
「REIT」とは Real-Estate Investment Trust の略で、
不動産投資信託のことです。
不動産投資信託とは、
投資家から集めたお金を
「ファンド」という「器」に資金をプールし、
そのお金でオフィスビルやマンション、
ショッピングセンターなどの不動産
または不動産の信託受益権を購入して、
それらの不動産を維持・管理しながら
必要に応じて物件を買い替えるなどして
得た運用益、家賃収入などを
一定のルールに従って
投資家に分配する仕組みのことを言います。
一般的には、この仕組みを使って
配当を受け取る権利を
金融商品として販売されたものを
「不動産投資信託(REIT)」と呼んでいます。
日本にも数銘柄が上場されています。
今回、香港住宅委員会が保有する
優良物件である商業店舗と
駐車場を分離して組成したものが
「Link REIT」です。
REITとしても世界最大規模のIPOで
時価総額約3000億円、
6%超の高い予想配当利回りを背景に
一般投資家の応募倍率が
130倍に達した人気銘柄です。
公募価格は上限の10.83香港ドルで決まりました。
ところが、
上場予定日12月16日の1週間ほど前に
一部住民が裁判所に訴え出ました。
住宅条例では、
公共住宅の住民に対する住宅そのものだけでなく、
周辺施設も併せて提供することが
義務付けられています。
このため、
「Link REITによる公共住宅周辺施設売却は
住民の利益を損なう」
として上場中止を求めました。
訴訟の結果は14日の19時ごろ
住民側の上場差し止め要求が却下され、
予定通り16日に上場する運びになりました。
しかし、住民側が控訴する可能性があることにより
20日に上場が延長され、
16日に住民側が控訴しました。
現在、この訴訟の結果待ちになっているため、
20日に上場できるかはまだわかりません。
上場ができるかどうかは
17日にわかるようです。
この数日、相場の状況は
この「Link REIT」の行方を
気にしているように思われます。
この問題がどんな形であれ、
結論が出れば相場も
はっきりするのではないでしょうか
注:この銘柄は中国株を扱っていても
扱える証券会社と扱えない
証券会社があるようですので、
証券会社に問い合わせてください。
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