| 第167回儲かる骨董−実行編
 
           
            |  |   
            | 李朝後期染付栗文丸壺 |  このコラムを楽しみながらやらせていただいて
 167回が過ぎようとしています。
 これからはタイトルの『損する骨董、得する骨董』
 という点を重視しながら話を進めていきたいと思います。
 世の中には意外な儲け口や得をした話が沢山転がっています。それを拾うか、手放すかは実は紙一重なのです。
 骨董という魅惑に満ちた不思議なものとの出会いを
 単に好き、嫌いで見つめるだけでなく、
 経済的な面から考えるのもまた楽しいことです。
 骨董は趣味の世界なので
 自分の好きなものを買って楽しむということに尽きます。
 が、結構いろんな思いで作品を収集する方がおられます。
 中には骨董を投資と割り切って考え、
 購入される方がいるのも事実です。
 そんなコレクターのスタンスを分類してみる。骨董収集に興味のない方も、コレクターになったつもりで
 次の五項目をシュミレーションすると、
 経済活動においても結構当てはまることがある。
 1、価値に関係なく好きなものだけを選ぶ《オタクコレクター》※一歩先行くタイミング
 2、流行を追う《ブランド志向タイプ》※骨董にも時代によって流行り廃りがある。
 熱いうち、逃がすな売り時
 3、《用いることにこだわるタイプ》−侘び寂好きの茶道具集め※育てよ、磨けよ、名品は作られる
 4、楽しみつつ投資を考える《どっちつかずの虻蜂つかみタイプ》※満足度ナンバーワン
 5、骨董をモノと考えるー《純粋なプロの目タイプ》※執着しないで売買できる冷徹な投資家
 コレクターは大まかに言ってこの五つに分類される。1〜4までのコレクターにはよく出会うし、
 殆どがこのカテゴリーの中に入る。
 純粋に骨董を投資として考え、購入する人には
 日本で出会ったことがない。
 しかし海外には結構このタイプがいて、
 骨董で財をなした人もいる。
 これからはこの種の人が日本でも現れるだろう。
 この項では1〜5までのコレクターのスタイルを具体的に分析しながら話を進めてみよう。
 株をやるにしろ、事業をやるにしろ
 あなたのアイディアにきっと火が付くはずだ。
 何故なら収集することは
 人間の深いところに根ざす本能のようなものだから。
 |