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212.老人よりも子供

一人っ子政策などの影響で、
中国も急速なスピードで高齢化社会にすすんでいます。
たまに日本に帰ると、
もともとマンションがあったところが、
まるごと介護施設に変わっていたりするので、
中国で介護ビジネスが出来ないかと関心をもっていたのですが、
中国も介護施設が足りずに困っている状況のようです。

中国老齢事業発展十二五規の発表によると、
中国の60歳以上の高齢者は1.78億人から2.21億人に増え、
2030年には倍の数になるそうです。
高齢者の人口に占める割合は13%程と
日本の23%ほどではありませんが、
1000人に対して30のベッドが必要になるということで、
中国の国務院は5年以内に300万のベッド数を増やす計画をしています。
また、中国全土で現状、介護士が1000万人も足りない現状があり、
中国政府が資格を取るための費用を補助しています。

現在、中国で介護士をしている人は、
60代から70代歳の退職した人々達が中心です。
給料が安い、仕事がきつい、求人が難しいなどの理由で、
介護士をする人には素養の悪い人が定着してしまい、
老人の虐待なども問題が発生することがしばしばあります。
そんなこともあり、
介護士になるためのトレーニングを無料で開催しても
人が集まらないそうです。

同じ面倒をベビーシッターの資格は、
自分で費用を払ってでも資格を得たいという人が
行列をなしているそうです。
介護士の月給が2000元程度なのに対して、
ベビーシッターは3000~6000元にもなるのですから、
当然なのかもしれません。
ビジネスとしては、
高齢者よりベビーというところ。
中国は来る高齢化社会をにらんで
今から準備をしている段階なのですね。


絶世の活動情報 : www.zessei.com


2012年2月3日

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