海外に住んでいると、
日本の良さを再認識する機会に恵まれます。
日本製品に次いで支持層が厚いのは漫画ではないでしょうか。
私は30代ですが、
少年時代と漫画を切り離すことはできません。
大人が漫画を読むなんてみっともない、という意見があり、
私もなんとなく途中で漫画を卒業しましたが、
今では日本政府が
海外に日本の漫画を押し出すようになって、
子供だけの漫画とは言えない時代です。
中国人は歴史問題を背景に、
日本のことを手放しで認める人はありませんが、
こと漫画になると、ついつい評価してしまうようです。
つい最近も、中国人の友人と日本漫画について議論して、
改めて日本漫画が広く受け入れられる原因を考えてみました。
1− 漫画本からTV番組、キャラクターグッズ販売、
ゲーム化、映画化など、
漫画市場は様々な形態で付加価値が創出される。
2− 欧米、中国の文化は
均整がとれているもの、洗練されたものを美しいと認識しますが、
日本の漫画は
「均整のとれてないもの」や「未成熟」な点に良さがあり、
自由度や想像性が高い。
3− 欧米では漫画は子供向け。
日本では子供から大人まで楽しまれる。
漫画といっても、下らないものから、
手塚治虫作品や宮崎駿作品のように
テーマ性のあるものまで様々です。
しかし共通して、キャラクターがかわいいとか、
自由度の高い表現による楽しさがあると思います。
こうした敷居の低さがある一方で、
さりげなくその奥にテーマ性があって、
大人の琴線にも触れるような作品もあるため、
国籍を超えて子供から大人まで楽しめるのではないでしょうか。
韓国ドラマが日本で物議を醸しましたが、
日本の漫画は黒髪から金髪、動物の主人公まで活躍する
無国籍な作品だと思います。
この敷居の低さと無国籍性さが
国籍を超えて受け入れられる秘訣だと思います。
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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