今年もそろそろ寒くなってきたので、
アパートに暖気が提供されるのを今か今かと待ちわびていたところ、
新聞に「寒冬になれば北京の１０％に暖気不足の恐れあり！」
というニュースが掲載されていました。

北京の人口はおよそ２０００万人と年々増え続けています。
北京に暖気を提供する北京熱力集団によると、
今年は暖気を必要とする面積は２億平方メートルになるそうです。
暖を取るために必要な石炭や燃油の価格も上昇し続けていて、
北京政府はこの一大消費マーケットの経済に水をささないようにと、
暖気コスト上昇に対して３０億元を補填することを決めました。
熱は火力発電の余熱や専門の発熱所で賄われています。
当然ながら、これだけの熱力を確保するのには、
大量の石炭を燃やす必要があります。
大気中に吐き出される煤。
快適さを享受するのと引き換えに、
ますます空気が汚染され、
肺がんのリスクが高まります。

工業化がだいぶ進んだ段階の中国では、
人件費や工場コストがあがってしまっていますが、
中国政府は、環保関係の外国企業の進出には
支援を惜しまない姿勢を見せています。
国外の進んだ技術を導入して、
空気汚染の問題を解決しようとする中国。
北京居住者としては、
なんとか実現してもらいたいです。
人口が多ければ汚染もひどいことを
北京に住んでいると痛感します。
北京のグレー色の冬の空が
早く澄んだ青い空になりますように。

絶世の活動情報　： www.zessei.com