6月から7月にかけて北京では雨模様が続きました。
それまで随分雨が降らず、水不足でしたから恵みの雨となりました。
水といえば、ちょっと前ですが、「中国初の美人・品水師」が話題になりました。
品水師というのは、飲料水のソムリエのことです。
彼女は北京のにぎやかなところに出没して、
「求職!品水師。月給10,000元。中国初の美人・水ソムリエ」
というホワイトボードを持って街頭で就職活動をしていました。
彼女は、海外で水のソムリエの勉強をして中国に戻って来た人で、
中国では知識を生かす場所がなく、誰にも見向きされない。
それでも、どうしても水と健康への理解と注意をひきつけたい、
ということでこうした街頭パフォーマンスに及んだそうです。
「品水師」という職業の珍しさ、「高給さ」、「美人」というキーワードに、
あちこちのメディアがニュースに取り上げ、話題になりました。
ご本人は結構な美人なのですが、自分で「美女」と自称する勇気、
話題づくりの着眼点といい、優れた才覚ではないでしょうか。
その後、水のソムリエが必要かどうかでネット上で議論が盛り上がりました。
「汚染されてない水があれば十分だ」という意見や、
逆に「ミネラルを補給することをもっと考えるべきだ」という意見など。
現在の中国、特に都市部では、
このように水にまで気を配るまで豊かになっていますが、
個人的には、食習慣が豊かになったことで、
身体に毒をたまることのほうが気になります。
夏の蒸し暑い夜にはビールや冷たい飲料を飲むととても美味しいのですが、
中国医学の考えでは、夜1時~3時は肝臓が最も盛んに活動する時間なので、
この時間まで起きていたり、夜に大量に飲料を摂取したりすることは、
肝臓の働きが間に合わず、
翌日の疲労感や水毒へと繋がると考えられています。
日が長いので、夜遅くまで外出することが増えていますが、
体力消耗の多い夏は特に養生を心がけたいです。
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