中国に個人旅行で来る方は、
自動車で効率よく観光をしたいと思う人も多いと思います。
中国では、日本の運転免許はそのままでは使えないので、
学科テストを受けて、切り替える必要があります。
運転手つきの車で旅行するのをお薦めします。
ところで最近、
地下鉄でレンタカーの広告が目立つようになってきました。
中国大手の神州汽車租賃社が地下鉄に
大々的に広告を出しています。
中国人は所有欲が強いので、
不動産にしても自動車にしても、借りるより買う傾向が強く、
レンタカーの普及はいまいちという認識でした。
この会社、2007年に出来たばかりの会社ですが、
この数年のうちに、いつの間にか店舗網を広げていたようで、
北京だけでも主要地下鉄駅付近や空港を中心に
47店舗を展開しており、なかなか便利です。
こういう大きなレンタカー会社が店舗をひろげ、
乗り捨てや24時間営業などのサービス拡充に努めているので、
これからますます便利になるでしょう。
大手が強いレンタカー業界ですが、
中小企業で安いレンタカー料で勝負しているところもあります。
そういう会社のなかには、個人の自動車を借り上げ、
別の人に貸すという方法をとる会社もあります。
昨年末にニュースで話題になったのですが、
レンタカー会社を名乗る輩から、
「ウェディング用車として30分で500元払います。
愛車を貸しませんか?」
と誘いがあり、
すぐさま500元の現金を支払ってくれるので喜んでいたら、
その業者と音信不通になり、愛車ごと逃げられる、
という不幸な詐欺事件が頻発していました。
こんな詐欺が起こる国ですから、
レンタカー業も相手を疑りながらの仕事です。
代金は外国産小型車で一日90元(1200円)程度、
セダンタイプで150元(2000円)〜と
安くて大変魅力的です。
しかし、実はそれ以外に預授権という、
中国独特のデポジットをあらかじめ払わないといけません。
それが、驚くことにレンタル代金の数十倍の
3000元(40000円)以上もかかります。
この預授権というのは、
ホテルのチェックインの際も求められますが、
例えば、ホテルに4日宿泊するなら、4泊相当分の金額を
チェックイン時に担保に預けます。
クレジットカードがないと、現金を用意するのが大変です。
クレジットカードの信用額を担保にするか、
現金を持ち合わせている人だけをお客にするのが、
不信社会の中国です。
きっと、業者さんも自動車が無事に帰ってくる度に
ほっと胸を撫で下ろしているんじゃないでしょうか。
<つづく>
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