8月16日は中国のバレンタインデーにあたる七夕の日でした。
私は出張で上海に滞在していました。
上海で生活している友人から
「七夕にちなんだ面白いイベントあるからこないか?楽しめるよ。」
と誘われました。
他にあてもないし、
上海に来たら上海に住む人に任せるしかありません。
訪問先からの帰り、夕方に地下鉄出口で友人を待っていると、
20〜30代位の人がたくさん待ち合わせしているようです。
友人が現れ、どんなイベントなんだと聞くと、
どうやら500人規模の独身パーティーで、
駅にいる人はみんな参加者かもしれないとのこと。
私は北京から来ているのに参加していいのか、
と思いましたが、500人という規模の大きさに、
にわかに好奇心がわいてきました。
このイベントは独身の人が結婚相手を見つける、
いわば集団お見合いイベントで、身元をはっきりさせた人しか
参加できないシステムになっていました。
参加者は受付で生年月日、給料、写真など詳しく記入し、
身分証を提示して、誤魔化がないか念入りにチェックされます。
身分証の無い人は入場を断られていました。
また参加費は150元(2000円程度)で、
食事の付かないイベントとしては現地では結構高い水準です。
筋の良いお客さんだけをこれだけ集められるイベントは
そうそうないでしょう。
まず20人程度のグループに別けられました。
そしてグループ内で自己紹介、椅子取りゲームなど、
わたしの年齢では赤面するばかりのゲームが続きましたが、
中国の人はとても積極的で、恥ずかしがる人のほうが珍しいほど。
大いに盛り上がっていました。
最後は織姫が250人並ぶ「天の川」に、
彦星の男性250人が先頭から最後尾まで挨拶して回ります。
気に入った異性がいたら、連絡先を書いたカードを渡し、
めでたく織姫と彦星が出会うという内容なのでした。
日本では「婚活」という言葉が生まれましたが、
中国でも「相親(しゃんちん)」活動(お見合いの意)が
流行していて、
お見合いテレビ番組やお見合いイベントが盛んに行われています。
なぜかというと、
中国も都市部ではかなり晩婚化が進んでいること。
また、家族と離れて暮らしている、仕事が忙しいなどの理由で、
なかなか出会いのチャンスが少ないことが理由だと思います。
私は「日本から来ました。中国で3年働いています。」
と自己紹介しましたら、
「将来は日本に帰るの?」、
「私も日本語を習っています」、
「家は持ってる?」、
「車もってる?」
と質問攻めにあいました。
あんまりにも具体的な質問ばかりなので、
北京から来たとも言えずじまいでした。
<つづく>
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