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101.健康対決 日本vs北京

自分の健康は、結構その土地の政策に左右されたりします。
日本は厚生省が1978年から健康づくりに取り組んで、
地域や職域がそれを担って「食育」がかなり浸透しています。
日本の薄味に親しんでいる日本人が中国に暮らし始め、
数週間もすると「油っぽい食事はもういや」と
音をあげるケースをよく見てきました。
北京には日本料理、ベジタリアン料理屋さんが
局地的にはありますが、
ほとんどが四川料理を始めとする中華料理屋さんです。
私も辛くて油いっぱいの「火鍋」なんかも大好きになりました。
それにしても健康意識が強いはずの中国の人々は
油っぽいものや辛いものばかり好みます。

私の住む北京にはどんな政策があるのか調べたところ、
「健康北京人」という
2009年から10年にわたる計画があることを知りました。
それによると、北京では健康知識の普及、栄養管理された食事、
禁煙、虫歯の減少、健康診断の受診、
悪性腫瘍の予防などなどの取り組みが始まっています。
一方の日本の厚生省でも「健康日本人21」という
取り組みを2000年から行っていますので、
比較できるところを拾ってみましょう。

  健康北京人 健康日本人21
児童の肥満
(現在)

17.28%

10.2%
児童の肥満
(目標)
15% 7%以下
塩分摂取量
(現在)
13.4g 11.2g
塩分摂取量
(目標)
10g未満 10g未満
未成年喫煙
(現在)
23%
(中小学生男)
3.2%
(中学1年男)

さすがに長寿国家日本は概ね良い値です。
ちなみに、数値には表れない「こころ」や「疲れ」の部分は、
中国に軍配があがるのではないかと思います。
一方の北京ですが、肥満児の割合が高いのが目立ちます。
油分や脂肪分を採り過ぎの食事はまさに実感通り。
そこでいま北京市が打ち出しているのは、
低糖、低脂肪、低塩分、栄養表示商品の開発奨励です。
スーパー等にも栄養調節した商品の専門コーナーを
用意するように奨励しています。

健康北京人の取り組みが功を奏して、
大勢の人々が食事に気をつけだしたら、
2018年にはレストランの種類も
ずいぶん変わってくるのではないかと、
かなり楽しみです。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2009年12月25日

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