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98.叱るより、細かい指示を。

日本人が中国で働くと一般に
仕事に対する取り組みが「ゆるいなあ~」
と感じる機会が多いと思います。

貧富の差が大きい中国における一握りの富裕層のごとく、
仕事の意識の高い人も一握りという実感があります。
先日日本に留学経験がある中国人の知り合いと
企業文化について話す機会があり、
彼の留学仲間の殆どが、
日本や欧米など外資企業に勤めても仕事が厳しいとか、
そりが合わないとかで、長く続かないのだそうです。
私たち絶世健美でも、同様のケースが沢山思い出されます。
最近でこそ落ち着きましたが、
すぐに辞めるスタッフが少なくありませんでした。
仕事の要求や社風について来れず、すぐに辞めてしまうのです。

期待も仕事の内容も新入社員に大きく求めないのですが、
原因を突き詰めると
「小さなことでも油断せずにやる。
小さなことの積み重ねから大きくなる。」
という「亀とウサギ」でいえば、
堅実な亀のような価値観が理解できないために、
与えられた仕事を60パーセント位の完成度ですませて、
社内での信頼を勝ち取ないケースが多いのです。
そのことで叱ると、これまで叱られ慣れないと見えて
中には逆ギレしてそのまま辞めてしまったスタッフもいました。
もちろん学生の頃から、愛の鞭をしっかり受けて
訓練されている優秀な人材もいるのですが、
そうでないのが多数で、これを無視しては会社が成り立ちません。
それでは、どうしたら良いかというと、
やはり先ずはマネージャーが
細かに指示する技術をひたすら鍛えるしかありません。

私たちのパートナーの王振国先生の会社を取りましても、
王先生自らが毎年一回数日間かけて幹部育成セミナーを行い、
王先生による自己啓発書や成功本を発行して社員に配るなど
トップ自らが社員教育に余念がありません。
ビジネスの成熟度という点では中国は若くて伸びしろたっぷりです。
私も中国と一緒に、我慢強くすくすくと育ってゆきたいと思います。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2009年12月4日

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