採用面接を20名ほどしました。
絶世美人化粧品のマーケティング要員の採用面接です。
わたし達は少人数で仕事をしているので、
社員1人1人に対する責任と期待が大きくて、
1名の採用枠でも妥協せず、毎回20人以上の面接します。
そこで出会った様々な面接をご紹介しましょう。
1-マナー違反の人
面接は新しい仲間との最初の出会いの場。
一つ一つの出会いに期待を膨らませハイテンションで望みます。
面接者は、社員に連れられ面接会場の事務所のドアをノックして
入室して貰い、少しばかり緊張感を演出します。
しかし、大抵の人はコートや帽子を着たまま席にさっと着席します。
足を組んで、顎ひじで面接する人も中にはいて、
期待の反動でガッカリ・・・。
日本では就職活動ともなると、
入室方法や服装、どうやって自分をPRするかを
研究するので、そういった類の本もたくさんありますけど、
中国にそういった習慣がないためか、
正社員面接も学生のアルバイト面接と大差ありません。
でも会社説明を聞くことくらいは、
最低限気持ちよくこなして下さいね・・。
2-付き添いが必要な人
女性社員を採用したかったのですが、
友達と一緒に来る人が何人もいました。
「どうして友達ときたの?」と聞くと、
「私は喋りが下手だから」と自己「非」PRをする人。
はたまた、「一緒に仕事を探してるんです。
私か彼女のどちらかが採用されれば良いなと思って」
という、思わぬ返事をする人もいました。
3-刺青の人
十数人と面接を重ねた日、面接に訪れたのは
礼儀正しくてハキハキと利発そうな22歳の女性でした。
話していて、上昇志向が高いのがわかるし、
化粧品の知識やおしゃれも問題なし。
給料にも合意して星4つくらいがつきました。
ニヤリとスタッフと顔を見合わせて、
ふと彼女の手に目をやると手の甲にかけて大きな刺青があります。
刺青は日本ではアンダーグランドなイメージがありますが、
中国では子供の目にも付くような、スーパーの一角にも
気軽に刺青をいれる場所があります。
目立つところに刺青がある人が今回2名いました。
わたしは友達が刺青をしていても気にしませんが、
スキンケア商品を扱っている人の肌に刺青があるのは
当社的にはNGです。
肌ではなくて、どうしても刺青にピントがあってしまいます。
その後、期待と失望を繰り返し、さすがに疲れましたが
自分に鞭をうちながら面接を続けた結果、
幸いにも20回目の面接でこれはという人が表れました。
面接の非達人をご紹介してしまいましたが、
面接の場になると、本音がこぼれるのは中国人も日本人も一緒です。
中国の様々な地域の人と本音で話しあって、
時には生い立ちの話しまで聞くことの出来る面接は、
中国人の様々な意見や考え方に触れられることの出来る
絶好のチャンスでした。
<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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