私の父が先日60歳の定年を迎えました。
父もついに引退かと思いきや、勤務先の雇用システムが変わって、
定年後5年間は働けるようになり、
父も「まだまだ元気だし働くよ」と言って、引退が5年ものびました。
シニア世代がみんな仕事をしなくなっては社会も困るのですね。
そういう環境が父を元気にしているのだなぁ、と感じました。
シニアが活躍する場所がどんどん増え、
長く仕事を続けて休みの日は有意義に遊んだりして、
いっそう生き生きして元気な方が増えているように感じます。
高齢化社会は「高齢者を支える負担の大きい社会」でもあるし、
「元気で魅力的なおじさん、おばさんを必要とする社会」でもあります。
どちらも現実ですが、私個人としては後者のようなとらえ方をするようにしています。
私個人の希望としては
邱先生のように何歳になっても海外を飛び回って活躍する姿です。
その前に、どうして老化するの?
なんで個人差があるの!?
まずは細胞レベルの話から。
細胞は分裂を繰り返して新しい細胞が生まれているんです。
細胞が生まれ変る回数には限度があって、
人間は約50回、長寿の亀は約100回、
ちなみに寿命の短いねずみは約10回と言われています。
人間には「寿命の回数券」があるのです。
回数券を使い切ると細胞の正常な機能が失われてしまいます。
新しい細胞の数より、古い細胞が多くなると、
どんどん身体が言うことを聞かなくなり老化が始まります。
例えば、暴飲暴食をつづけて胃腸を酷使している方は、
ダメージを受けた細胞が生まれ変わって回復しますが、
寿命の回数券をパーっと使ってしまい、次第に正常に機能しなくなってしまいます。
いくらほかの臓器がいくら元気でも、臓器のひとつが悪いと
体内のバランスが悪くなって命にかかわる問題になってきますから、
もっとも短い臓器の寿命が人間の寿命になるわけです。
私は食事が好きで沢山食べるのですが、胃が強いほうではないんです。
胃が疲れていても、レストランで美味しそうなものが沢山あると、
ついついあれもこれも注文したくなるのですが、
「寿命の回数券」という言葉を思い出すようになってから、
自然と胃に大きな負担をかける食事を控えるようになりました。
結構、効果的でキツイ言葉ですね。(笑)
<つづく>
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