| 「人を動かす」というデールカーネギーの本を読んだのは18歳の時でした。
 その前に17歳で読んだ「道はひらける」
 で思うところあり涙したことがありました。
 いわゆる思春期で悩んでおりました。 おっと、方向がずれそうになりましたが、人を動かすという本には
 盗人にも五分の理を認める笑顔を忘れない
 名前を覚える
 誤りを指摘しない
 穏やかに話す
 命令をしない
 等々の良い事がたくさん書かれております。 ちなみに上記に列挙したのは特に私ができていない項目だったりしますが(笑)
 最後の命令をしない、というのは、
 命令/要求天国の中国では大変意外性のある人の動かし方です。
 国際化のところでも書いたように、日本には「ここがへんだよ日本」という点がいくつもあるように、
 中国にも「ここがへんだよ中国」という点がたくさんあります。
 その中で、要求を出す、命令をする、ということの重要性と頻度の高さには辟易とすることがあります。
 でも思えば、阿吽の呼吸が通じない中国の背景や歴史が起因しています。
 従ってもうすぐ10年選手の私は、またもや中国的な組織の動かし方になれて、
 ひび泡を飛ばすように要求を出しているわけです。
 でも、グローバル競争に勝ち残れる組織を目指すのであれば、全員経営ならぬ、
 皆が自分で考えるということをやらなければならない訳です。
 自分の頭で考えて、自分で導きだした結論が重要な理由は、その実行力の力強さにあります。
 自分のアイディアは皆喜んでそれを証明しようと頑張るわけです。
 納得させるためには、単に要求を出す時とくらべて3から5倍くらいの時間と、
 そして忍耐力が要求されます。
 要は、自分がそれをすることに耐えられるかどうかの問題です。
 耐えてみせましょう、時には。 |