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218.未来を創る中国の若者

今、深センから安徽省の黄山というところに飛んでいる飛行機の中です。
邱先生とともに、今日は二人の中国の若手起業家と会いました。
一人は今回の旅程でずっと邱先生に教えを乞うている37歳の不動産家、
もう一人はここ深センで日本でいうSuicaのような電子マネー事業を営む
40歳の事業家。

二人は、(香港の大富豪李嘉誠が創った)長江商学院のEMBA(エグゼクティブMBA)
というビジネススクールの同級生で、
恐らく中国でもエリート中のエリートで、大成功している事業家たちです。

詳しい話は邱先生に譲る(!?)として、
こうして中国の若手の事業家に会う事で私も非常に刺激になっています。

ランチは邱先生のために特別に用意したという一本3万元(40万円)のワインをご馳走になり、
その後は、電子マネーの彼のオフィスに着くや否や、盛大なセレモニー。
オフィスには真空管むき出しの本格的なオーディオセットが完備されたミュージックルール。

日本もバブル期の成功した起業家はこうしたことをやったのでしょうが、
華々しい限りでした。

こうした華々しさに特別に感じるものはないのですが、
一方思ったのは、1つは、彼らがこうした起業を創るのに、
私が費やした時間よりも少し短い、
たった5年でここまで来ているという事に対する羨望と私自信のあせり。
2つ目は、こうした力がありエネルギッシュな中国の若者が
中国でどんどん新しい事業を創っていく中国成長のダイナミズム。

深センの彼は、中国でどこにでも入っている
エレベーターの中の広告を一番に始めた人だそうです。
彼曰く、「エレベーターという人を上と下にしか運ばない装置に広告という
新しい商業価値を生み出しました」。

もう一人の先生にに教えを乞うている彼は、
すでに不動産で年商400億(日本円)もあげているにも関わらず
自身の事業分野の成長性に疑問をいだき、
先生のアドバイスに従って中国でこれまでみたこともないような
大規模な農業プロジェクトを企画し、5年で上場を狙うとプレゼンテーションをしていました。

自分を鼓舞するには、十分な一日でした。


2011年6月6日(月)

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