儲かりすぎてしょうがなくて、税金が高くて困っていて、
「どうやったらもう少し儲からないで済むかな?」
と悩んでいるわけではありません。(笑)
逆で、どうやったら儲かるのか、やっぱり考えているのです。
商売にはメリハリが大事です。
売れるものと売れないもの。
お客さんがよろこぶ看板商品と普通の商品。
そして、企業にとっては儲けるところと儲けないところ。
このメリハリなんだと思います。
日本や台湾のように、
経済が成熟化し市場の競争が十分に進んだ国では、
とくにこうした商売上のメリハリが大切になってきます。
そして、中国のように、
これまでたいした競争がなかったエリアや分野でも
どんどんと進化した競争モデルが必要とされてきます。
台湾のセブンイレブンは、コーヒー一杯100円をきっています。
そもそもコーヒーで儲けるつもりがない価格です。
ご想像の通り、それだけコーヒーが安いと、
そりゃ毎朝でも飲みにいくわけです。
そして人間ですから、
やっぱりパンかサンドイッチか何かを買うわけです。
ドトールコーヒーの食事メニューの原価率は
開発当初50%ぐらいからスタートすると聞いたことがあります。
私も好きだったミラノサンドとか
ああいったメニューは50%の原価から始まり、
徐々に40%ぐらいまで落としていく。
おまけにコーヒーも安い。
でも知っていました、
ドトールの客単価がスターバックスより高いこと?
こういったビジネスのやり方が極限まで行くと、
「フリー(=無料)」化に行きつきます。
実は、ここ最近のビジネスモデル、
(なんか横文字で書くと、急に現実感がなくなるので)
あえて商売上の工夫と言いましょうか)の方向は
まさしくこのフリーです。
フリー先進国は中国です。
中国では音楽CDの正規版を見つける方がむしろ困難なぐらい、
あらゆるコンテンツのフリー化が進んでいます。
だからといって、
中国の芸能人のギャラが少ないという話を聞いたことはないし、
中国の芸能プロダクションがつぶれそうだといいう話も聞きません。
立派に“どこかで”儲かっているわけです。
商品を販売して儲けを出すというのは、きわめて通常のやり方です。
もひとつ進むと商品を販売して、
そこからは“とりあえず”儲けないという方法もあるようです。
「いったいどこで儲けないか?」について私も考えています。
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