トップページ > 上海漫遊記 > バックナンバー

  隔週水曜日更新
31.新上海人に向かって
私は新上海人です。
新上海人とは、広い意味で外国人を含む
外地からの来た上海で働く人達のことで、
これは俗にいう流行語のようなものですが、
上海ではよく耳にする言葉です。

私の解釈では、上海人と同等にもしくはそれ以上に
多方面で渡り歩いていける人のことだと思います。
一部上海人からすれば、
上海で我が物顔の外地から来たいけ好かない人達、
というような意味で使われる言葉でもあります。

上海人の強みは「上海人であること」です。
北京語とは似つかない上海語を話し、
上海人同士でしか入り込む事ができない絆を築いていることが
一番の強みです。
それはビジネスの中でも大きく影響しています。
そのような風潮の中で、
能力を持った新上海人が上海人を相手に
ビジネスを繰り広げていく時代が来ているということを
今実感しています。

上海はアジア最大級の国際都市です。
多くの人種が入り乱れ、
その中で新上海人がすでに活躍しているという事実を
たくさん目撃してきました。

私も上海で暮らしていくからには、
上海人特有のエッセンスを吸収しつつも、
日本人としての特性を活かしていきたいと思っています。
それが新上海人としての第一歩であると思います。
しかし、上海人と対等に渡り歩くには、
経験も実績も語学力もしたたかさも
まだまだ足りないことを痛感しております。
ですので、正確には「私はもうすぐ新上海人」ですね。


2009年9月16日

<<前へ  次へ>>