はじめまして早河拓時と申します。

私は現在、上海の旧天地（泰康路）内にあります、
「ROUROU」という服装店の店長を勤めさせていただいております。

現在、旧天地ストリートでは邱先生指導の下、４店舗の営業と開発を進めていて、
私を含む４人の日本人スタッフが働いており、
旧天地は今後もますますの店舗開発、エリア開発が期待されております。
これから旧天地を含む上海の身近な情報を、
ハイQご覧の皆様にご提供いただけましたらと思っております。
これをご覧になりまして、
上海、また旧天地にご興味を抱いていただけましたら幸いです。

私は現在上海在住もうすぐ８ヶ月になります。
私は今でこそ異国の地、上海で服装店の店長をしておりますが、
以前の仕事は今とは違いますし、
まして中国で仕事をすることなどは夢にも思っていませんでした。

そんな私が上海に来るきっかけとなったのは、
もちろん邱先生の存在があったからこそなんですが、
その邱先生との出会いも一風変わった出会い方だったのではないかと思います。
私がいかにして邱永漢学校の門下生になったのか、
まずはこの出会いからご説明させて頂きます。

以前の私の仕事は代々続く家業で、
ジュエリーを全て手づくりで製作し、自社店舗で販売をしておりました。

イタリアではよくあることなのですが、
家族経営でジュエリーを製作から販売まで一貫して行うことは、
日本では非常に珍しいです。

祖父の時代から始めた商売で、
私はその三代目としての職務を全うする気持ちで日々精進しておりました。

２年前の春のある日、いつものように日課である店舗の掃除をしていると、
六本木通りからシャンパンゴールドのロールスロイスがやってきて、
西麻布にあります私の店の目の前で止まりました。
ロールスロイス自体を見るのも珍しく、
またそこに乗っている方も果たしてどんな方なのか見てみたいという興味本位でいると、
そこからお洒落なジャケットを着こなし、
カジュアルなジーンズを穿いた気品のあるお方が笑顔で降りてまいりました。

（続く）