■柳田洋・北京からの画像便り No.162 ■


煙突

私の家の窓から見える煙突です。
年配の方は「風呂屋の煙突か?」
と思われるかもしれませんが、
さにあらず、これは、熱水工場の煙突です。
北京には各地域に熱水工場があり、
その地域に温水を供給しています。
温水はシャワーや皿洗いなどにも使われますが、
冬は暖気(ぬぁんちー)と呼ばれる
パネルヒーターにも使われます。
ただ、こうした熱水工場は
石炭を燃料としており、
大気汚染の元凶となりますので、
都心部から徐々に取り壊されてきています。
今の北京の子供たちが大人になった頃には、
熱水工場は全て取り壊され、
日本の風呂屋の煙突同様、
「お父さんが子供の頃は、
家から熱水工場の煙突が見えたんだぞ」
と子供に語る日が来るのかもしれません。

撮影日:2005年11月23日(水)
撮影:柳田洋


前 へ 閉じる 次 へ