■柳田洋・北京からの画像便り No.122 ■


爆竹禁止

中国では春節になると、
爆竹を鳴らす風習があります。
しかし、毎年、負傷者が出たり、
火事が起こったりするので、
北京市では1990年代から、
市街地での爆竹、花火を禁止してきました。
今年も北京市政府は、写真の様なポスターや横断幕で、
春節の爆竹、花火禁止を、市民に訴えていたのですが、
例年通り、市民はこの呼びかけを全く無視、
春節の日の午前零時には、
市街地にある私の家の近所も、
爆竹や花火の乱射で戦争の様な状態になり、
結局、北京市では春節期間中に551人が負傷、
378件の火事が報告されました。
北京では「爆竹を鳴らして、餃子を食べないと、
春節を迎えた気がしない」という人も多く、
市議会に当たる北京市人民代表大会では、
「春節時の市街地での爆竹の解禁」について
真剣な議論がなされている、との事です。

撮影日:2005年2月15日(火)
撮影:柳田洋


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