第1217回
ギャンブル好きの中国人

サッカーワールドカップ南アフリカ大会は、
スペインの初優勝で幕を閉じましたが、
やっぱり、というか、案の定というか、
中国では闇で大規模なサッカー賭博が行われ、
違法なサッカー賭博を運営していたとされるグループが
600以上も摘発されました。

中国公安部によれば、最近のサッカー賭博は
インターネットを使って行われることが多く、
同部はそうした違法なサッカー賭博を運営した疑いで、
ワールドカップ開催期間中に810人以上を拘束、
約5,000万元(6億5,000万円)の賭け金を押収したそうです。

今回のワールドカップには中国チームは出場しておらず、
自国チームを応援する楽しみがなかったこと、
そして、中国唯一の公営ギャンブルである株式市場が、
今年に入ってから3割近くの下落と
全くおもしろくない展開になっていることから、
違法なサッカー賭博に手を染める人が多かったのではないか、
と私は分析しています。

それにしても、
中国のみなさんはギャンブルが大好きです。

街を歩いていても、
そこここに賭けトランプをしている人たちがいますし、
株式投資や不動産投資も投資というよりは、
ギャンブル感覚でやっている人が多いような気がします。

また、役人でもギャンブルで負けて
その穴埋めをするために公金を横領する人が後を絶ちません。
先日もギャンブルで作った借金を返すために、
100万元(1,300万円)を横領して逃走していた、
上海の某研究所の所長が逮捕されました。

同氏は知り合いに誘われて違法カジノに足を踏み入れました。
最初は順調に勝っていたのですが、徐々に負けが込んだため、
知り合いや親戚から借金をし、妻ともギャンブルが原因で離婚。
それでもギャンブルが止められず、
高利貸からの借金が500万元(6,500万円)に上り、
借金取りが職場にまで来るようになったため、
利子を払うために公金に手を付けたのだそうです。
その後、2年半逃走していましたが、
今回、広東省東莞市のエアコン工場で作業員として
働いているところを拘束されたのだそうです。

最初は軽い気持ちだったのでしょうが、
ギャンブルのおかげで人生無茶苦茶です。

日本でも角界では、野球賭博で
何人もの人が人生を狂わせてしまいましたが、
「ギャンブルは度か過ぎると身を滅ぼす危険性がある」
ということを肝に銘じなければいけないな、
と思いました。


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2010年7月28日(水)

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