第1211回
中国巨大ECサイト タオバオの正体

先月、「中国巨大ECサイト タオバオの正体」
(ワニブックスPLUS新書)という本が発売されました。

タオバオがどうやって中国最大のECサイトまで上り詰めたか、
また、そこで成功を掴むためにはどうしたらいいのか、
ということを、日系企業、外資系企業、
そして個人の成功例など
たくさんの実例を挙げて説明している本です。

この本を書いたのは北京在住の私の友人・山本達郎さんです。
山本さんは1980年生まれの29歳。
慶應義塾大学法学部を卒業後、北京やアメリカに留学し、
2006年4月に北京でインターネット関連企業・
北京龍楽広告有限公司−北京ログラスを設立されました。

私が山本さんに始めてお会いしたのは
北京稲門会と北京三田会の合同懇親会だったのですが、
以降、中国のインターネット広告事情に疎い私は
広告の仕方などについていろいろと教えて頂き、
いつも大変お世話になっています。

タオバオについては、
この「中国ビジネスのススメ」でも、
私のアクセサリーのお店開店から、
1つも売れずにあえなく閉店するまでを
レポートさせて頂きました。
タオバオのレポートをした回には、
いつもより多くのメールを頂き、
読者のみなさんのタオバオへの関心の高さを感じました。
タオバオで商品を売ることにご興味のある方は、
ぜひ、山本さんの本を読んでみてください。

ただ、タオバオ出店体験から得た私の結論は
「タオバオは競争が極限まで激化しており、
店を出すだけでは全く売れない」というものです。
信用も実績もない新規のお店は、
消費者から信用されないので、
いつまで経っても売れないのです。

こうした問題を解決する方法として、
山本さんは既に信用も実績もある有名店に
コミッションを払って販売を委託することを提案しています。
山本さんの会社では、
こうした有名店への委託販売の斡旋も
初期費用なし、売れたら何%のコミッションベースで
やってくれるのだそうです。

友人だから持ち上げるわけではありませんが、
売れる売れないに関係なく、
タオバオの簡単な出店作業に10万円取って、
あとは放ったらかし、というような無責任な会社が多い中、
山本さんの会社のように
出店者と二人三脚で売り上げを伸ばしてくれるような
優秀なサポート企業が増えて、
日本製品がタオバオでどんどん中国の消費者に
売れるようになることを、心から祈っています。

北京龍楽広告有限公司−北京ログラス
URL : http://www.logras.jp
e-mail : tatsu.lograr@gmail.com
TEL : 86-10-8286-7837


←前回記事へ

2010年7月14日(水)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ