第1155回
「淘宝網」でアクセサリーのお店を開店!
アリババが運営している
個人や個人商店が消費者に直接販売する、
いわゆるC to Cのネット販売サイト
「淘宝網(たおばおわん)」で
アクセサリーのお店を開くことにした私は、
早速、日本の仕入先を探すことにしました。
仕入先は日本の検索サイトで
「アクセサリー 卸」というようなキーワードで探すと、
簡単に見つかりました。
日本では今や、海外からでもネットで簡単に
仕入先を探すことができるんですね。
便利になったものです。
私は検索で出てきたいくつかの会社の1社にメールを送り、
仕入れ契約を結びました。
そして、同社のサイトに掲載されているアクセサリーを
当社の中国人女性スタッフに見てもらって、
「中国の女の子が好きそうなデザイン」という観点から
十数点を選んでもらい、それらを買い付けました。
あいにくその卸会社は日本国内向けの
発送しかしていませんでしたので、
別途、ネットで荷物の転送会社を見つけ、
転送会社経由で北京に送ってもらう手はずを整えました。
卸会社への注文から北京の当社に商品が届くまで約1週間。
かかった費用は、卸会社から転送会社までの送料は、
ある一定金額以上の商品を買ったので無料、
転送会社の手数料が490円、
転送会社から北京までのEMSの費用が
460gで1,100円でしたので合計1,590円(122元)。
アクセサリー1点当たりの輸送費を
10元(130円)以下に抑えることができました。
さて、商品が手元に届き、早速開店です。
「淘宝網」には10種類以上の商品があれば、
誰でも無料でお店を開くことができます。
このため、実店舗を持っている会社が、
販売先を中国全土に広げるために開店した
本格的なお店もあるのですが、
サラリーマンやOLが家にある不用品を売って
小遣い稼ぎをしているようなお店も
たくさんあります。
現在、「淘宝網」にはアクセサリーだけに絞っても
1000万点近くが出品されています。
いくら潜在顧客が6500万人いても、
その1000万点の中から私のお店の十数点を
見つけ出してもらうのは、
年末ジャンボ宝くじで1等2億円が
当たるぐらい難しそうです。
更に、そんな針の穴を通すような小さい確率の中、
運よく探し出してもらって買ってもらっても、
2億円もらえるわけではありませんし...。
案の定、開店後、
私のアクセサリーネットショップは開店休業状態、
1つも売れません。
これが実店舗だったら、
家賃の支払いや何やらで真っ青になっていたところです。
破竹の勢いで伸びる中国のネット販売。
しかし、やはりさすがに、
店を開けば翌日からモノが飛ぶように売れていく、
というわけにはいかないようです。
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