第915回
会社名を「投資顧問」から「物流」に変更しました
この度当社は社名を
従来の「北京華通広運投資顧問有限公司」から
「北京華通広運物流有限公司」に変更致しました。
既に工商局から新しい社名での営業許可証を発行してもらい、
同時に営業範囲に貨物運送代理、倉庫サービス、
梱包サービスなどを加え、
本格的な物流会社として再スタートを切りました。
元々この会社は2001年10月に
丸紅を退社した私がそのまま北京に留まり、
中国に事務所のない日本の中小企業をターゲットに
商社の駐在員事務所と同等のサービスを安価で提供する
駐在員事務所代行サービスの会社として立ち上げました。
このため会社名を決める際に業種の部分は
「商務諮詢(しゃんうずーしゅん、ビジネスコンサルティング)」
としようかと思っていたのですが、中国人の友人から
「商務諮詢という名前はホテルのビジネスセンターや
ショッピングセンターのインフォメーションなどを思い起こさせて、
非常に薄っぺらな感じがするので
取引先にバカにされる可能性がある。
何となくエラそうな投資顧問にしなさい」
というアドバイスをもらって決めたものです。
しかし、その後駐在員事務所代行サービスは
ターゲットにしていた日本の中小企業に全く相手にされず大失敗。
ものすごい勢いで手持ち資金が減っていく中で、
夜は眠れず、昼は食事がのどを通らずの日々が続き、
そろそろ見切りを付けて日本に帰って
再就職先を見つけなければいけないなと思い始めた時に、
初めて契約を結ばせて頂いたのがヤマト運輸さんでした。
その後は、ヤマト運輸さんの海外引越の代理店として、
何しろ仕事があること自体がうれしくてうれしくて、
無我夢中で働き業績を伸ばしてきました。
おかげさまで現在、当社の利益の9割以上は
引越業務からのものとなりましたが、
初対面の方に名刺を渡す度に
「投資顧問会社がどうして引越の仕事をしているんですか」
と訊かれ、毎回起業の経緯から
説明することを余儀なくされておりました。
今回、その矛盾を解消するために
社名を「投資顧問」から「物流」に変更し、
今後は物流会社として生きていく決意をしました。
マーケットが成熟した日本では、
今さら引越業や倉庫業で起業をする人はいないと思いますが、
中国の引越業や倉庫業には当社のような
中小企業が活躍できる場がまだまだたくさん残されています。
当社は今後、日中ハイブリッドの物流会社として、
日本の物流会社にも、中国の物流会社にもマネのできない
付加価値の高いサービスを提供していきたい、と考えています。
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