第788回
「北京邱友会」で聞いたショックな話

私、先日、北京で開催された
「北京邱友会」に参加させて頂きました。

今回の「北京邱友会」は、
シベリアと中国東北地方に行ってこられた
投資考察団の方々との合同集会でしたので、
総勢70名と大盛況でした。

投資考察団の団員には、以前、hiQで
「四十一歳にしてコペンハーゲンに立つ」を執筆されていた
前川さんもデンマークから参加されており、
その腰の軽さ(褒め言葉です)には脱帽致しました。

邱さんからは今回の投資考察団についてもお伺いしたのですが、
「シベリアもダメ、中国東北地方もダメ。
「ダメダメづくしの旅」でした」とのお話でしたので、
思わず笑ってしまいました。

しかし、邱さん曰く
「ダメなものを見るのもまた勉強」とのことですので、
投資考察団の方々は
「彼らはなぜダメなのか?」ということを考え、
他山の石とすることによって、
投資や事業を成功させる
貴重なヒントを得られたのではないか、と思います。

今回、邱さんからお聞きして一番ショックだったのが、
上海で企画された「中国で一国一城を志す人の会」への
応募者がわずかしかいなかった、ということです。
一方、一緒に開催された、
中国株投資の話題を中心とする「上海邱友会」は
募集を開始して1日で
定員を超えてしまったのだそうです。

なるほど...。
これじゃー「起業するなら中国へ行こう!」
ベストセラーにならないわけだ。

「「一国一城を志す人」よりも
「中国株で一儲け」という人が多いのは当然のこと」
と邱さんもおっしゃっていますので、
これは仕方のないことかもしれません。
当然、中国株投資の方が中国起業よりお手軽ですし、
今の仕事を辞める必要もありません。

しかし、日本人、特に若い人の中に、
「仕事の合間にちょろちょろっと中国株に投資して
小遣い稼ぎをする」のではなくて、
「中国で立ち上げた会社を上場させて、
自分で中国株を発行しよう!」
というぐらいの気概を持った人が、
もうちょっといてもよいのではないか、
と私は思うのです。


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2007年11月5日(月)

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