第773回
中国起業6周年

おかげさまをもちまして、
本日で当社は開業6周年を迎えました。

開業以来6年間、当社が潰れずにやってこられたのは、
お客様、取引先の皆様、パートナーの劉さん、
従業員のみなさん、私の古巣である丸紅のみなさん、
そして、直接的間接的に応援を頂いたみなさんのおかげです。

この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。

私は丸紅でサラリーマンをしていたときには、
正直、自分の実力を過信していたところがありました。

「年間1億円近くの粗利を稼いでいるのに、
給料が1,000万円そこそこっていうのは
どう考えてもおかしい。
後の数千万円はどこに消えていくんだ」
と考えていました。

しかし、独立起業してみて、その「数千万円」は、
「丸紅」という看板を使わせて頂くのれん代であり、
毎月給料日になれば給料が自動的に
銀行口座に振り込まれるという安心料であり、
私が営業に集中できるようにその他の部分を
専門的な知識でサポートしてくれる
間接部門の人たちへのサービス料である、
ということがわかりました。

実際に会社を経営してみるとわかるのですが、
社長1人が獅子奮迅の活躍をしても、
できる仕事は限られています。
逆に言えば、社長がなんでもかんでもやる会社は、
社長の労働時間以上には大きくならないのです。

サラリーマンにとっては、
実務をこなす能力というのは非常に重要ですが、
独立起業した社長にとっては、
そうした能力はそれほど重要だとは思えません。

独立起業した社長に必要な能力は、
お客様、取引先、従業員など、
その会社に関わったステークホルダーの人たちみんなが
ハッピーになれるような「システム」を作る
能力なのではないかと私は思います。

そして、その作った「システム」によって
ハッピーになる人の数が多くなればなるほど
その会社は発展し、結果として
多くの冨を生み出すことになるのではないでしょうか。


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2007年10月1日(月)

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