第760回
観客のマナーの悪さ

北京オリンピック開催に当たって、
もう1つ心配に思うのは、
観客のマナーの悪さです。

オリンピックは本来、
参加することに意義がある平和の祭典のはずなのですが、
多分、中国の観客は中国選手の活躍を自分に重ね合わせ、
まるで自分がエラくなったかのように勘違いをした
ナショナリズム丸出しの応援をしてくるものと思われます。

特に今回は地元開催ということもあり、
中国選手の金メダル獲得数は、
アメリカを抜いて
世界一になることが予想されていますので、
かなり手の付けられない盛り上がりを
見せるのでしょう。

ナショナリズム丸出しでも、
自国の選手を応援するだけなら、
何の問題もないのですが、
他の国の国歌にブーイングを浴びせかけたり、
他の国から来た観客にものを投げつけたり、
という行き過ぎた行動に出る輩も
少なからず出てくることが予想されます。

2004年に中国で開催されたサッカーアジアカップでの、
中国人観客の数々の暴挙は記憶に新しいところですが、
今月初めに遼寧省・瀋陽市で行われた
男子サッカーU-22(22歳以下)の日本対中国戦でも、
中国人観客が日本人観客に対して紙コップを投げつけたり、
罵声を浴びせかけたり、という事件が起きました。

昨年秋の安倍首相の訪中以降、
盛り上がってきた日中友好ムードですが、
やはり本質のところでは、
小泉前首相が靖国神社に参拝していた頃から、
何も変わっていなかったのです。

ま、日本の首相が靖国神社に参拝しない、
というだけの理由で、
「反日」から一転して「親日」に変わる人の方が、
よっぽど信用できない、といえば、
信用できないのですが...。


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2007年8月31日(金)

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