第337回
頼むから設計図通りに作ってくださいっ!

まず、たちの悪い内装業者は、
ちょっと目を離している隙に、
家主が買った高い資材を売り飛ばして、
それに良く似た安い資材を取り付けてしまう様です。
ですから、家主はちゃんと自分が買ってきた資材が
取り付けられているかどうか、
作業中、ずっと見張っていなければなりません。
会社になんか、行っていられないのです。

こうしたすり替え行為は、明らかに犯罪ですので、
発覚した場合、内装業者を警察に突き出す事も出来ます。
しかし、もっと始末が悪いのは、
内装業者が「良かれ」と思って、
勝手に内装のデザインを変えてしまう事です。

ある家主がマイホームの内装監視中、
急な用事があって出かけて帰って来ると、
設計図には無い所に壁が作られていたそうです。
家主が「設計図にはこんな所に壁は無いじゃないか!
どうしてこんな勝手な事をする!」と怒ると、
内装業者は悪びれる様子もなく、
「ここに壁があった方が、何かと便利だから」
と答えたそうです。

ご厚意はありがたいのですが、
頼むから設計図通りに作ってくださいっ!

内装業者としては、
「良かれ」と思ってやっているのですが、
この調子でどんどんアレンジされたら、
完成した内装は、理想の「自分の城」とは
かけ離れたものになってしまいそうです。

こんな状況ですので、マンションを買った家主は、
「内装休暇」をとって、
毎日、内装業者の作業を
監視していなければならないのです。

中国では、マイホームを手にするのも一苦労です。


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