第276回
消費税25%の国
北京からコペンハーゲンは
スカンジナビア航空の直行便で約9時間。
時差が6時間ありますので、
午前11時に北京でピックアップしたサンプルを、
その日の現地時間午後7時にコペンハーゲンに届ける、
という事が可能になります。
普通の航空便運送サービスには、まねのできない速さです。
さて、コペンハーゲン空港に降り立って、
無事にサンプルを届ける事が出来、
コペンハーゲン市内のホテルにチェックインしたのですが、
コペンハーゲンの物価の高さには驚きました。
何の変哲もないその辺のオープンカフェで食べたツナサンドが
100 DKK(デンマーク・クローネ、約2,000円)。
嘉士伯(じゃーしーぼー、カールスバーグ)の生ビールが
50 DKK(約1,000円)。
ツナサンドと生ビールで3,000円ですよ!3,000円!
デンマークは福祉の国。
教育、失業保険、年金、医療などに対しては
手厚い国の補助がありますが、
その代わり国民は25%という高率の消費税を支払って、
国の財政を支える、という事になっています。
レストランで食事をすると、25%の消費税に加えて、
15%のサービス料がかかりますので、
合計40%が食べ物自体の値段に加算される事になります。
それで、こんなちょっとした食事が
とんでもなく高い値段になってしまうんですね。
日本の消費税は現在5%。
しかし、国家財政の破綻を防ぐ為には、
将来的に消費税率を引き上げる事は不可避、
と言われています。
私も、高額所得者に対する所得税の懲罰的な累進課税よりは、
消費税の引き上げをした方が、
日本経済の活性化を促進する為には良いのではないか、
などと思っていたのですが、
実際、消費税25%の国に行って、
ツナサンドと生ビールで、ハイ!3,000円です、
と言われると、
単純に「日本もこんなになったらいやだなぁ...」
と思ってしまいました。
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