12月20日(金)
小雪、風力3以下
最高気温0℃、最低気温−3℃
北京、今年2回目の雪です。うすら寒いです

第22回
死刑執行数ダントツナンバー1国家

中国では「外国人から物を盗ったから死刑」とか
「海賊版のDVDを作ったから死刑」とか
わりと簡単な理由で死刑になります。
どうも世界の死刑執行数の80%前後を中国が占めている様で、
人権擁護団体からは「死刑執行数ダントツナンバー1国家」
として非難を受けていますが、
すぐ死刑になるお陰で、
中国の治安が保たれているのは厳然たる事実です。

中国政府は表立っては言えませんが、内心
「ただでさえ人口が多いのに、悪人を生かしておく必要は無い」
と考えていると思います。
悪人リストを作って、ワースト1億人ぐらいを全員死刑にすれば、
人口は減るし、治安も良くなるし、「一石二鳥」だ、
ぐらいに考えてるのでは無いでしょうか。
一方の日本では、人を1人殺したぐらいでは死刑になりません。
先週、和歌山地裁で判決が出た「和歌山毒物カレー事件」の様に、
4人殺してやっと死刑です。
中国に比べると、非常に甘っちょろい法律です。

ただ、我々外国人にとっては、怖い話もあります。
中国では、同じ盗難でも、外国人から物を盗んだ方が
刑が重くなる様です。
対外的なメンツも有り、上述の様に、ケースによっては、
外国人から物を盗んだだけで、
見せしめの為に死刑にしてしまう事もある様です。
泥棒は外国人から物を盗むに当たって
「捕まったら死刑だから、
どうせなら足が付きにくい様に殺してしまえ」と考え、
安易に殺人に及ぶケースが多い様です。

ここ数年、日本では中国人犯行グループによる
ピッキングを始めとする犯罪が急増していると聞いています。
中国人犯行グループにしてみれば、
日本はお金をたくさん持っているのに、無防備で隙だらけだし、
捕まっても大した罪にならないし、
やりたい放題やってくれ、と言われている様なものです。
こうした中国の防犯事情や死刑事情を知ると、
中国人犯行グループがその犯罪の舞台を中国では無く
日本に置く理由がお分かり頂けると思います。

もちろん、小学生が学校に一人で歩いて行ったり、
銀行のテーラーが手の届く位置に座っていたり、
なかなか死刑にならなかったりしても、
治安が良いならそれはそれですばらしい事なのですが、
日本は既に以前に比べ治安が悪くなっている訳ですから、
ここは逆に中国の様な「治安が悪い事では先輩格」の国に学んで、
一人一人がもっと防犯意識を持ったり、
犯罪に対する刑罰を厳しくしたりする必要が
あるのではないでしょうか。


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