第68回 さて、ここのところ緩い内容が続いてきた「パソメシ」ですが、年末年始内容強化期間(註1)ということで、以前にチョコっとだけやった「経営の基本のキホン」に本格的に取り組みたいと思います。 前回(註2)は「損益分岐点の求め方」を紹介しました。しかし、実際の経営では損益分岐点を知っているだけではダメなんですね。損益分岐を活用しながら経営の舵取りをする、コレが重要なんです。 そこで、今回からは読者の「アナタ」がオンラインショップを経営していると仮定して、実際の損益分岐点に取り組んでいきたいと思います。これが分かるようになれば「数値によって裏付けされた判断」が瞬時にできるようになりますヨ。 それでは、架空の「アナタ」のオンラインショップを例にして考えていきましょう。 まずは固定費から算出してみます。オンラインショップを経営する上での固定費には以下のようなものがあります。 合計すると、固定費の月額は32万円です(註3)。 次に、変動費に関して見てみます。変動費は売上高に比例するので、ここでは月間売上高を100万円、客単価を5000円と仮定してみます。 以上のように各料金を仮定して合計すると、変動費の月額は65万円です。 で、前述したように、変動費は売り上げに比例するので、その比率を求めることができます。変動費率は「変動費÷売り上げ」なので、アナタのオンラインショップの変動費率は0.65だと分かりました。 さて、これだけでは何のことだか分からないですよね? そこで次回はこれらの数字を損益分岐点に当てはめていきます。 註1: 筆者タニグチが勝手に決めました。 註2: 59回と60回の2回連続でやりました。 註3: 給料以外の部分は実際にはもっと低く抑えることが可能です。ここでは計算をしやすくするためにこのような数字にしています。 |
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2002年12月27日(金) |
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