第64回
お得なサイトで得をしよう! その4

あの夢のような話の「その後」追跡調査。今回はCM系のサイトです。

CM系のサイトとは、オトク系サイトの一回目でジャンル分けをしました。あの中の「サイトにアクセスし、そのサイトに表示される企業コマーシャルを見ることによってポイントや現金を得ることができるサイト」。このジャンルにに分類されるビジネスモデルのことですね。

では、さっそくインターネットに接続して調査開始!

うーん……。前回に引き続いて今回もなかなか厳しい状況です。ほとんどのブックマークが死んでますねー。

「鯖(註1)消滅、強者どもが夢の後。」

お!? 一句出来た! あっ、季語が無いですね……。

しかし、そんな厳しい状況の中でもCM系サイトの本家はキッチリと生き残っておりました。「CMサイト」と「MCCOM (毎日コミュニケーションズ)」です。

両者とも無料で会員登録後、サイト上で一般企業等のCMを見ることによってポイントが貯まっていくというシステムは同じです。

「CMサイト」のコマーシャル映像はフラッシュ(註2)を使ったアニメーションが多く、なかなかの出来映えです。ただし、現在ポイントは現金化ではなく懸賞品との交換のみとのこと(以前は確か現金化できた記憶があるのですが……)。

「MCCOM (毎日コミュニケーションズ)」は、登録後に送信されてくるメールに従ってコマーシャルページへ行き、広告を見るというシステムです。こちらはポイントが1000CP貯まると銀行口座等へ現金1000円を振り込んでくれるとのこと。

CMを見る毎に獲得できるポイントの数、これが問題なワケですが、これはCMのファイルサイズや再生時間等によって大きく異なります(註3)。もちろん、ブロードバンドを駆使して巨大ファイルを次々に視聴すれば良いのですが、ここにも大きな壁が……。同一ファイルの連続視聴の制限や、ファイル配信の制限、それにCMの本数そのものといった限界が存在するのですね。

前回に引き続き、今回も学生さんや専業主婦向けの手軽なバイトにはピッタリという感じでした。残念ッス。


註1: パソコンオタクな方々はサーバーのことをこのように表記することが多いようです。元々は電脳アンダーグラウンドで様々な「悪いこと」をする場合、サーチエンジンに引っかからないように特定の英単語を漢字に置き換えて隠語化しました。その名残りだと言われています。現在ではこのような「ギーク語」の犯罪性は薄れ、共同体内部での隠語として「2ちゃんねる(巨大掲示板)」等で使用されています。

註2: マクロメディア社のアニメーション技術。ブラウザにShockwave等のプラグイン(無料)をインストールすることで視聴可能。

註3: 「CMサイト」のファイルサイズはほぼ180K前後で統一されつつあるようです。


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2002年12月23日(月)

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