第55回
アフィリエイトプログラムってなに? その1

筆者タニグチはマルチビジネス(註1)が大嫌いです。
中学時代の友人から10数年ぶりに突然電話がかかってきても
全部叩き切ってやりました。
それで数少ない友人がもっと少なくなりましたが全然後悔してません。
だって大嫌いなんですから。

なんで冒頭から過激な発言かというと、
今回紹介するアフィリエイトプログラム、
これってマルチビジネスに似ている部分があるんですよ。
例えば、自分を通じて、誰かが購入・金銭の支払いを行うと、
自分にも報酬が発生するというシステムの根幹部分。
ここが似てます。
ここだけを聞くと、どっちがマルチビジネスか、
アフィリエイトプログラムか分からないほどです。

実際、アフィリエイトプログラムを「パソメシ」に取りあげるべきかどうか、
当初は非常に迷いました。
しかし、いろいろと資料を読み漁ったところ、
マルチビジネスとは明らかに異なる部分を発見。
例をあげてみます。

・初期投資費用が一切必要無い。
・在庫を持つ必要が無い。
・ミーティングと称する集まりに参加する必要が無い。
・上下関係や横の繋がりといった人間関係を持つ必要が無い。

このような「マルチビジネスの基本」とも言える部分を
アフィリエイトプログラムは否定しているワケです。
それならば、まぁ取りあげても大丈夫だろうと判断したワケです。
んで、アフィリエイトプログラムとはなんぞや?
と問われれば、回答はひとつです。

「バナー広告である」
と。

通常のバナー広告とどこが違っているのかは、
次回からタップリとご紹介いたします。


註1: ネズミ講(法律により禁止されている)と
非常に良く似通ったシステムを使用しながら、
法律の網の目を巧みにかいくぐって行われる
無店舗販売ビジネスの一種。
洗剤や健康食品といった商品(非常に高価)を
知人等に直接販売するのが特徴で、
直接販売をした友人等がさらに知人に販売すると、
そのマージンの一部が自分にも還元される
(または自分が商品を卸す)というビジネスパターンが多い。

そして、もう1つの特徴はミーティングなどと称して、
ある種の「洗脳」を行うことで、
これは元々1970年代にエアハード・セミナーズ・トレーニング
(通称 est )という名称で開発された
サイコセラピーの一種が源流である。
est は「ドラッグを用いないLSD」とさえ呼ばれる強力な心理療法で、
その後のヒューマンポテンシャルムーブメント
(人間性回復運動)の一部となる。
その流れは「ニューエイジ」という名称に変化して現在も
(かなりビジネスライク&いい加減になって)残っているが、
マルチビジネスはこの心理療法の一部を
販売員の「洗脳」に用いているのが非常に問題。
また、近年では一般企業の営業セミナーなどでも
この est の手法を(知らずに)用いているケースが非常に多く、
受講者に心理的外傷を残さないかが心配される。

結局、20世紀後半のサブカルチャーを席巻した「ニューエイジ」は、
イルカ(笑)を含め、全てをビジネスとしたことで完全に馬脚を現した。

21世紀、同じ轍を踏まないようにしたいと
筆者タニグチは切に思うわけです。


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2002年12月14日(土)

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