第36回
コンピューター業界で一番エライ? SE 後編
SEのお仕事の続きからスタートします。
クライアントから荒唐無稽な要求(笑)を突きつけられたSEは、
なんとかそれをコンピュータの機能でこなせるように
現実的な問題として処理していきます。
そして、複数のプログラマーを適材適所に配置し、
それを「仕様書」というカタチにしてプログラマーに伝達します。
さて、プログラマー達のプログラミングが出来上がってきたら、
今度はそれをまとめ上げて1つのプログラムにしなくてはなりません。
ここら辺がSEとしての腕の見せ所です。
プログラムが完成しても、まだまだ作業は続きます。
そのプログラムが問題無く動作するかどうかの最終チェック
「デバッグ(註1)」を行わなくてはなりません。
こうして、やっと完成したプログラムやシステムをクライアントに納品して、
一応の仕事の終わりをみます。
ただし、ここでクライアントから、
その後の保守・点検の依頼(註2)を受けた場合は、
継続してクライアントとのお付き合いは続いていくワケですが。
さてさて、そのSE(プログラマーも含む)の収入のお話です。
SEの収入は基本的に出来高制です。
つまり、1つのプロジェクトに対して幾らというギャラの支払い方法です。
ですから、そのプロジェクトが早く完成すればするほど
時給としてはアップしていきますが、
逆に、難題山積で完成が遅れると、収入的には激減してしまいます。
しかし、なかには例外として、プログラム作成にかかる工程数、
もしくは時間数に作業人員数を掛け合わせ、
その合計金額をクライアントに請求するという方法もあるようです。
SEの場合もプログラマー同様、
自分の作成したプログラムの保守・点検を自分で行う場合は問題ありません。
しかし、他人がそれを行う場合に問題が発生します。
それがいわゆる「誰にでも読めるプログラム」ならば問題無いのですが、
そうでない場合、後になってクライアントからクレームがついたりするのです。
「誰にでも読めるプログラム」は、
業界の先達から直接指導されて身につけていくという方法が一般的です。
つまり専門学校等で学んだだけでは経験不足というワケなのです。
ですから、これからSEを目指すヒトには
「誰でも読めるプログラム」が作れるようになることをお勧めします。
そう考えると、おのずと道は見えてくるハズです。
つまり実力のあるSEの下で直接、
もしくはプログラマーとして勉強するというのが、
独立へのいちばんの近道だといえるのではないでしょうか。
註1: ありとあらゆる使用を想定して、
プログラムにバグが無いかどうかチェックする作業。
非常に時間と手間がかかって大変。
註2: こっちの業務の方がギャラ的にはオイシイとの話しもあり。
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