第31
CADオペレーターとはなんぞや? 前編

さて、前回はDTPオペレーターを取り上げましたが、
今回もオペレーターの仕事を紹介します。
しかも、もっと一般人には馴染みの少ないであろう仕事、
「CADオペレーター」です。
果たして読者のなかで
何人の方がCADオペレーターという仕事を知っているでしょうか?

CADオペレーターというのは
読んで字の如く「CAD」というソフトウェアを操作する仕事です。
では「CAD」とはなんぞや?(註1)ということになるワケですが、
これは主に建築、機械、土木の製図をコンピューターで行うことなんですね。
このオペレーターなワケですから、
つまり紙の上で製図された図面(註2)をソフトを使ってトレースし、
コンピュータで使用できるようにデータ化する仕事
といえば分かってもらえるでしょうか?

で、このCADオペレーターという仕事は、
個人が自宅で出来る仕事として結構有名&人気があるワケなんですね。
CADオペレーターには、
DTPオペレーターと似ているポイントというのがありまして、
まず、業界標準と呼ばれるソフトが存在しているので(註3)、
そのソフトに精通すればモノになる確率高し、というところ。
もう1つは、経験を積めば積むほどギャラがアップしていくというところです。

逆に、違っているポイントもあって、CADオペレーターは
DTPオペレーターよりもスキルアップの高速化が可能というところでしょうか。
CADオペレーターの仕事は基本的にトレースですから、
技術を習得すればバンバン高速化することが可能だと言われてます。
つまりその技術の高速化に併せて
ギャラのアップも高速化が可能だということなんですね。

バブルの頃に比べれば、建築業界からの仕事は減っているようですが、
それでもまだまだ仕事自体は確実に存在しているのがCADオペレーターです。
そこで、次回はもうちょっと突っ込んだ話をしていきたいと思います。


註1: 正確に言うと「Computer Aided Design」の略です。

註2: とりかくデカい! のが特徴です。
A3サイズなんて最小で、なかにはA0なんていうサイズの製図もあります。
特にデカいのは建築、土木関係の製図です。

註3: 業界標準のアプリケーションソフトは「AutoCAD」なんですが、
とにかくこれが高価で有名です。
実売価格は50万円台〜100万円程度。うーん、高い……。


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2002年11月20日(水)

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