弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第687回
「NEWS23」でコメントしました

10月1日から、東京都で施行された暴力団排除条例。
実は、他府県では、既に施行されています。

しかし、他府県で暴力団排除条例が施行されたときは、
あまり世間で関心が持たれず、
僕も取材を受けることはありませんでした。

ところが、今回、施行されるのが、
マスコミ各社が集まり、しかも企業、
市民が集中している(暴力団員も集中しています)東京都であり、
有名な芸能人が暴力団との交際を理由に
引退したことがあったせいか、
世間やマスコミの関心は高く、連日、テレビや新聞、
雑誌で取りあげられており、
僕のところにも、取材に来るということとなっています。

暴力団排除という面からすると、よいことだと思います。
見られた方もいると思いますが、
9月29日の「NEWS23クロス」という番組で、
暴力団排除条例の特集が組まれ、
その中で、僕がコメントしました。

僕がテレビでコメントしたのは、
一般の企業がどういう場合に
暴力団排除条例で禁止されている利益供与になるかという点と、
芸能人が暴力団に対し利益供与になる場合は
どういうケースかということです。

取材では、暴力団排除条例がどういう目的で制定され、
どういうことを禁止しているか、
具体的に、どういうケースが当てはまるのか、
企業や市民は不利益を受けないのか、
逆に、市民や企業はどういうメリットがあるかなど1時間以上、
暴力団排除条例全体について話をしています。

番組は、短い時間ながら僕の話を
うまくまとめて作られていたと思います。

テレビでは、取りあげられませんでしたが、
今回暴力団排除条例ができたおかげで、
何かあった場合に警察が動いてくれやすくなったということ、
芸能人のみならず、企業や
市民が暴力団との交際を
断りやすくなったというメリットがあると思います。

普通、暴力団相手に理由もないのに断るのは難しいです。
しかし、暴力団排除条例で問題にされるから、
それはできないと断る理由ができたわけです。

この原稿を書いた後で、
TBSの「ひるおび」という番組からも
「暴力団排除条例」について取材を受け、
僕のコメントが10月3日に放映されましたので、
付け加えておきます。


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2011年10月4日(火)

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