弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第547回
おすすめ記事にはご注意

世の中には、様々な商品に関する批評や推奨がなされています。
テレビや有名人が取り上げることにより、
商品が売れるということは、よくあることです。

みなさんも、テレビや有名人が取り上げると、
ちょっと購入してみるか
という気になったりするのではないでしょうか。

最近では、テレビや有名人だけでなく、
ネット上のブログやツイッターなどの口コミにより、
商品が売れたりすることもあるようです。

売り手の企業としては、これで、商品が売れるのであれば、
見逃すはずがありません。

テレビ東京のワールドビジネスサテライト
という番組によればアメリカで次のような事件があったそうです。

全米のあるスーパーマーケットチェーンの
店舗を廻って行く旅の様子を書いたブログがあり、
人気が出ました。

当然、そのスーパーマーケットチェーンも、注目され、
売上も上がったのでしょう。

しかし、そのブログ及び
スーパーマーケットチェーンの各店舗を廻っていく旅は、
スーパーマーケットチェーンと広告代理店が企画したもので、
費用も企業から出されていたやらせだったそうです。

アメリカでは、この事件をきっかけに、
商品やサービスの推奨記事を書くときには、
その企業との関係を書かなければならない
という法律ができたそうです。

日本では、まだそのような法律はできていません。
ネットで、商品やサービスについて誉めてあっても、
それは、企業から依頼を受けて(金銭などの対価を得て)、
書かれた推奨記事なのかも知れないのです。

もともと、ネットに掲載されている情報は、
誰がどういう根拠に基づいて、
書いているのかわからないものも多いですから、
鵜呑みにしないことが一番です。


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2010年4月22日(木)

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