弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第517回
トラブルを解決して新年を

あけましておめでとうございます。 
今年もHiQ並びに私のコラムをよろしくお願いします。

さて、みなさんは、
昨日までにやらなきゃいけないことは全部やって、
すっきりして新年を迎えたいということから、
昨日まで忙しかった方も多かったと思います。

人のそういう意識は、
裁判などのトラブルにも反映されます。

年内に解決して、新年を迎えたいという気持ちは、
裁判のような大きなトラブルに対しての方が
大きいかもしれません。

そこで、年末・年度末になると、
和解などで、事件が解決することが多くなります。

会社の経営においては、損が発生するとしても、
今期の決算で処理したいということから、
年度内で解決できるなら、
大きく譲歩してもよいという場合もあります。

また、裁判官も、年度末には、
自分が異動となる前に、
この事件は和解あるいは判決で解決したいと考え、
裁判のスケジュールも年度内決着に向けて組まれるなどのことを
するので年度末に解決する事件は多くなります。

会社や裁判所は、4月から3月の年度制を取っているので、
会社の決算や裁判官の異動は3月末が基準となるので、
3月の事件解決が多いということにはなります。

しかし、当事者が個人であれば、
もちろんのこと、会社が当事者でも、
裁判をしているのは人なので、年内に事件を解決して、
年を越したいという気持ちが働くせいか、
12月も結構事件が解決することが多くなります。
12月決算の会社もありますしね。

みなさんは、昨年までに解決しなければならないことを、
今年まで残してはいませんか?

残してしまったら、
今年こそは、解決したいものですね。


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2010年1月1日(金)

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