弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第469回
マンションの修繕積立金が足りない

戸建を購入する場合と異なり、
マンションを購入する場合には、購入後、
毎月、管理費と修繕積立金がかかります。

マンションを購入するときに、誰もが、
管理費や修繕積立金は安い方がよいと考えていると思います。

マンションを売る方も、管理費や修繕積立金が高いと、
住宅ローンと合わせて、
購入者の月額の負担が重くなってしまうので、
売りにくいということとなります。

そこで、マンションの販売会社は、取り敢えず、
管理費や修繕積立金を、安く設定して、
販売するというケースがあるようです。

いざ、大規模修繕が必要な時期が来たときには、
それまでの積立金では不足し、
マンションの各所有者が追加して大きな金額を集めて、
何とか大規模修繕を行うようです。

マンションの価格が右肩上がりに上がっていき、
どんどん転売して住み替えて行くという時代であれば、
あまり気にする必要はないかもしれません。

しかし、今のように、急激に不況になって、
毎月の住宅ローンを支払っていくのも苦しいという状況になると、
急に大規模修繕が必要だから、
一時金を集めると言われても、
なかなか支払うのは難しいということとなります。

したがって、マンションを購入する際には、
長期の修繕計画や修繕積立金が適正な額なのか、
チェックする必要があるかもしれません。

管理費については、マンションの販売会社の関連会社が
管理をしていることが多く、
管理会社の収益となるよう
高めに設定されているケースが多いようです。

この点もチェックが必要のようです。
マンションの管理については、一般的に、
管理組合が管理会社の管理費が高いと思えば、
他の管理会社へ変更することも可能です。


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2009年6月30日(火)

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